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  甲状腺の検査 - 血液検査

甲状腺ホルモンの検査(FT4,FT3,T4,T3)
 甲状腺疾患の診療では、FT4, FT3という2種類のホルモンの測定し、疾患の区別や程度の判定をおこないます。
 当院では、採血から約1時間でFT4,FT3の値を提示できる迅速検査をおこなっており、より早く、そしてリアル・タイムに診断し、当日から適量の治療薬をお渡ししています。

甲状腺刺激ホルモンの検査(TSH)
 前述したように、ネガティブ・フィードバック機構にて甲状腺ホルモンの分泌がコントロールされているため、FT4・FT3が共に高い機能亢進症ではTSHが感度以下に低くなり、FT4・FT3が低くなる機能低下症ではTSHは高くなる、という逆相関を呈します。

FT4、FT3やTSHを測定するロシュ社製の Cobase e411


甲状腺の自己抗体自己免疫とは?
 私たちの体内には、自己(自分の臓器や細胞など)と非自己(他臓器や細菌・ウイルスなど)を 区別し、体内に侵入してきた異物を非自己として排除するという免疫機能が備わっています。そして、これら異物に対し、攻撃役として働くのが抗体と言われるものです。
 自己免疫疾患とは、自己を誤って非自己として捉え、これらを排除しようとしてしまう免疫異常で、自己に対する抗体が過剰に産生され、様々な病状を呈します。その代表的なものが慢性関節リウマチなどの膠原病です。
 甲状腺疾患の中で、バセドウ病、慢性甲状腺炎(橋本病)は自己免疫性甲状腺疾患とも呼ばれ、甲状腺内にあるタンパク質やホルモン受容体に対して自己抗体が産生されることが病気の原因になっていると言われていますので、抗体の有無を測定することで自己免疫疾患かどうかが分かります。
・抗TPO抗体(TPOAb)
甲状腺組織から抽出されたマイクロゾーム分画に対する自己抗体であり、後にペルオキシダーゼである ことが判明しました。慢性甲状腺炎(橋本病)、バセドウ病で陽性となります。
・抗サイログロブリン抗体(TgAb)
 甲状腺濾胞細胞内に貯蔵されている糖蛋白(サイログロブリン)に対する自己抗体で、慢性甲状腺炎で高頻度に陽性となるが、バセドウ病でも陽性となることがあります。
・TSH受容体抗体(TRAb、TBII)、刺激抗体(TSAb)
 TSHレセプター抗体は、TSH受容体に対する自己抗体で、ラジオレセプターアッセイ法で測定したものをTBII、バイオアッセイ法で測定した刺激抗体をTSAbと言います。
 この抗体の結合により、TSH受容体が刺激され甲状腺ホルモンが増加します。

生化学検査、末血検査および白血球分画測定等々について。
 バセドウ病では抗甲状腺剤による副作用として白血球減少症や肝機能障害がみらることが多いので、白血球数の算定や分画の測定、肝機能の評価は早急におこなうことが肝要です。
 また、男性では周期性四肢麻痺がおこったりしますので、電解質のチェックが必要になります。。
 稀ですが、甲状腺癌の手術後にはカルシュウムの異常がみられることもありますので、そのチェックも必要になります。
 当院では、生化学自動分析機、多項目自動血球数装置、尿自動分析装置や血液ガス分析装置等を設置し、できるだけ診療前にデータを提示できるように努めています。

生化学自動分析機

生化学自動分析機

多項目自動血球数装置

尿自動分析装置

血液ガス分析装置

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