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   バセドウ眼症

 メルゼブルグの3徴にあげられているように、バセドウ病で突眼などの眼の症状がみられるのは、 この病気が発見された頃から知られていました。

原因
 バセドウ病の原因と同じく自己免疫の異常でまぶたや眼球の後ろの組織(球後組織)に炎症が起こります。 眼球の突出は、球後組織が炎症で腫れてボリュームが増えるために、眼球が前へ押し出されることにより 生じます。目を動かす筋肉が腫れると、目の動きが悪くなり、物が二重に見えるようになりますし、 まぶたを動かす筋肉(ミュラー筋)にも炎症がおよび‘眼がつりあがって見える’ようにもなります。

症状
 まぶたの腫れ、、まぶたがつりあがる、眼がころころする、まぶしい等の比較的軽い症状にとどまる場合と、 眼球突出、目の痛み、物が二重に見える、物がゆがんで見える、視力が低下するなど生活にかなり支障をきたす 場合があります。

検査
 軽症の場合は、ヘルテル突眼計などで計測しながら経過をみますが、治療を要すると考えられる患者さんには 眼窩(眼球が収まっている部位)のCTやMRI などで詳しく調べることをお勧めします。

治療
 眼の症状は、甲状腺機能が正常化するにつれて改善することが多いので、メルカゾールなどの抗甲状腺剤を しっかり内服することが基本です。
 まぶたのつり上がりはミュラー筋の攣縮でおこるので、それを抑えるイスメリンと云う 点眼薬がよく効きます。
 MRI検査で球後組織や目を動かす筋肉に活動性の炎症がみられる場合は、ステロイドパルス療法と 球後照射を勧めています。
 ステロイドパルス療法と球後照射にてかなりの患者さんが満足する結果が得られていますが、 突眼や複視(物が二重に見える)が軽快しないことがあります。その場合は、 眼科的な手術が必要になります。
 眼球を引っ込める手術(眼窩減圧術)については、東京の井上眼科病院や大学病院に お願いしています。
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