甲状腺について  甲状腺の病気  甲状腺のホルモンが増加する病気  バセドウ病  バセドウ病における心臓の変化

    バセドウ病における心臓の変化

 バセドウ病では、甲状腺ホルモンの過剰にて心臓に負担が掛かり、 次のような心臓の病気まで引き起こすことがあります。

心房細動
 脈は安静や運動などによって遅くなったり、早くなったりするものの、病気でもない方では ほぼ同じリズムで打っています。
 バセドウ病を治療しないで長く放つておくと、心臓に過剰な負担がかかり 過ぎて、リズムがおかしくなる心房細動になることがあります。
 この心房細動を放っておくと左心房(心臓の4つの部屋のひとつ)の中に血の塊 (血栓)ができやすくなります。その血栓が左心房から流れ出てしまうと、脳、手足やお腹を 栄養する血管の一部を塞いでしまうので、いろいろな障害がおこります。
 バセドウ病が良くなると、脈も正常のリズムに戻ることが多いのですが、 心房細動が続くこともあります。
 心房細動は、心臓の弁膜疾患でも頻繁にみられる不整脈ですので、 心臓超音波検査にて弁膜疾患の有無を確かめておくことは大事なことです。

心不全
 心不全と云うと心臓弁膜や虚血性心疾患によるものが知られていますが、稀ながら バセドウ病の患者さんにもみられます。
 甲状腺ホルモンは新陳代謝を盛んにするので、バセドウ病を治療しないでおくと、 心臓では酸素の消費量が格段に増え、脈が速くなります。
 ただ、余りに脈が早すぎると、心臓の筋肉への酸素の供給量が減ってしまいますので、 結果として心臓の機能が低下して心不全になります。
 こうなると、体の中に水分が貯まりやすくなり、足のむくみがでたり、心臓や 肺などにも体液が貯まってしまいますので、動悸や息切れなどで体を動かすことも大変になります。
 心不全の診断、治療によって良くなっていく心機能の評価にも心臓超音波検査は大変重要な検査です。

他の心臓疾患への影響
 心不全のところで述べた機序で心臓に相当の負担がかかりますので、狭心症や心筋梗塞、 弁膜症を併発している場合は悪化します。
Copyright(C)2006 Okinawa Kaisei Clinic All Rights Reserved.