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どんな病気?
甲状腺の組織が炎症の為に壊れてしまい、甲状腺内に貯まっていた甲状腺ホルモンが血液中に漏れ出て 甲状腺中毒症を呈するのが亜急性甲状腺炎です。
甲状腺が壊れる病気ですので、最初のころは血液中の甲状腺ホルモン・レベルが高くなりますが、 徐々に正常域に戻り、甲状腺の機能が回復するまでは一時的に甲状腺ホルモン・レベルが低くなります。
原因
ウイルスによって発症すると言われてきましたが、その原因ウイルスが見つかっていません。よって、原因は不明と言わざるをえません。
症状
甲状腺に痛みを伴う腫れが生じて38゜C前後の発熱を来します。
炎症を起こした甲状腺は非常に硬いしこりのように腫れ、痛みのために触診するのを 嫌がる患者さんも少なくありません。炎症が右から左というように移動することがありますが、 これは亜急性甲状腺炎によくみられる現象です。
動悸、息切れなどの甲状腺ホルモンが多い時の症状がみられますが、 これも1〜2ケ月ほどで良くなってきます。一時的に甲状腺ホルモン・レベルが低くなりまりますが、 たいていの方はまた正常に戻ります。稀ですが、長期間にわたって甲状腺ホルモン・ レベルが低くなることもあります。
診断
特徴的な病像を呈する病気ですので、定型例での診断に困ることはありませんが、 別の病気として鎮痛剤などの治療を受けた後で来院されることも少なくありませんので、 慎重な判断が求められます。
最初の炎症の激しい時期は甲状腺ホルモン・レベルはかなり亢進しており、 これだけでは、バセドウ病との区別がつかないことがありますので、血液中の炎症反応を調べます。
甲状腺超音波検査では、他の甲状腺の病気ではみられない特徴的な所見が得られます。
痛みを伴う腫れが強い頃は甲状腺の局所的な腫れがみられ、その部のエコー・レベルは 著しく低下しているので黒くなります。カラー・ドップラー法では内部に血流が全くみられません。
内部のエコー・レベルはやや低下
内部のエコー・レベルは低下し、‘まだら模様’を呈している
次いで、痛みや腫れがよくなる頃には、腫れやエコー・レベルの低下はみられず、 甲状腺の内の血管の再生や濾胞の再構築を反映して、病変部に火焔状の血流がみられるようになります。
甲状腺の機能の回復につれて、徐々に火焔状の血流はみられなくなります。
治療
基本的にはアスピリンと副腎皮質ホルモン剤(プレドニン etc )による治療をおこないます。
当院では、超音波所見に従って治療薬を減量しています。
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