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  濾胞線種

どんな病気?
 腺腫様甲状腺腫に次いで多い良性の甲状腺のしこりの一つで、濾胞線種と称されます。

原因
 よく分かっていません。

診断
 大きさは様々ですが、石灰化することが少ないので、触診ではやや柔らかい印象があり、動きは良好です。
 超音波検査、特にカラー・ドップラー法では、カプセル(殻のこと)部に特徴的な血流がみられますので、濾胞線種であろうことは容易に分かります。では、濾胞癌との区別は可能かと云うと、今のところ特異な差がみられませんので、困難と云わざるを得ません。
 超音波ガイド下吸引細胞診をおこなっても、悪性の有無について区別するのはかなり困難です。
 それは濾胞癌の細胞が、いわゆる‘癌らしい顔’をしていないためで、癌細胞だけを比べても濾胞腺腫の細胞とそっくりなために、細胞診だけで判断するのは困難です。
 濾胞腺腫の最終診断は、手術で摘出した腫瘍組織を顕微鏡で検査して、カプセルを腫瘍細胞が破っていない、腫瘍組織内の血管の壁を腫瘍細胞が破っていない、ことを確認してなされます。

治療
 多くの場合、はじめから手術を勧めることは稀ですが、3〜12ヶ月毎のチエックを要します。あらゆる検査をおこなっても、良性であるという確証は得られないので、どこまで経過観察とし、どの時点で手術を勧めるかはかなり難しいことです。
 腫瘍が甲状腺ホルモンを過剰に分泌する、観察中に徐々に大きくなってくる、気管の圧迫が著しい、 ないしは美容上の観点から治したほうが良いと考えられる場合は手術を勧めますが、 ケースによってはPEITによる治療が侵襲が少なくて済みます。
 一般的には、腫瘍の大きさが4cm以上を手術の基準にすることが多いようですが、 自験例では濾胞癌はむしろ4cm以下に多かったので、とくに大きさにはこだわっていません。
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