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  濾胞癌

どんな病気?
 乳頭癌に次いで多い甲状腺癌です。
 ゆっくりと発育する、‘おとなしい’癌ですが、一部には肺・骨などに転移するものがあります。

診断
 大きさは様々で、触診ではやや柔らかい印象があり、動きは良好です。
 超音波検査、特にカラー・ドップラー法ではカプセル(殻のこと)の部が血流に富んでいて、乳頭癌とは明らかな違いがみられます。
 当院では、腫瘍の境界線が一部でも不整な形をしていないかどうか、またその部に一致して異常 な血流分布がみられないかどうかに着目して、濾胞線種との違いを見つけ努力をしています。
 超音波ガイド下吸引細胞診をおこなっても、濾胞癌と明快に診断することはできません。
 よって、経過観察中に急に大きくなる傾向がみられる、吸引細胞診でクラス‘Vb’と判断された、ないしは血中のサイログロブリン(Tg)の値が非常に高い(1000ng/ml 以上)場合は、手術を勧めています。
 なお、濾胞癌の最終診断は、手術で摘出した腫瘍組織を顕微鏡で検査して、カプセルや腫瘍組織内の血管の壁を腫瘍細胞が破っていることを確認してなされます。

治療
 甲状腺の切除術、あるいは甲状腺の全摘術が必要です。
 肺・骨などに遠隔転移がある場合は、甲状腺全摘術をおこない、術後にアイソトープ治療を実施することになります。
 経過が良好でも、肺や骨などに転移を見逃さないために定期的に外来での診察、血液検査や胸部レントゲン撮影などの検査が必要です。
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